当科は医局員6名の小さな科ですが、福島県の小児がんの診療のすべてを担っております。小児がんといっても血液腫瘍から脳腫瘍、骨軟部肉腫、神経芽腫や肝芽腫などの胎児性腫瘍から成人にみられるようながん種(胃がん、大腸がん)、その他、10年に一度経験するかしないかといった希少がんなど多岐にわたります。成人であれば、いくつもの科で診療するような疾患群を、一つの科で対応しなければならないのです。このように多様な疾患をしっかり診療していくためには多くの臨床研究や治験に関わる必要があります。場合によっては、自ら臨床研究を企画立案し実行することも求められます。

しかし、その過程においては膨大な事務作業が生じるため、医師のみでは対応が困難です。最近は臨床研究領域の法整備がなされ、より厳密な事務手続きが求められております。一方で、事務職員雇用の財源は各診療科で賄わなければなりませんが、近年は、大学予算の削減、民間企業からの寄付の減少などから確保できる財源が非常に少なくなっております。
小児がんは子供の病死の原因の第一位となる非常に厳しい病気ですが、皆様のご寄付でより良い医療を提供することが可能となります。このような状況をご理解いただき、福島県の未来を担う子供たちに対する投資として、格別のご支援、ご協力をお願い申し上げます。もちろん、病棟の環境整備、基礎的研究、診療においてかかる費用(検査代など)についてのご寄付も歓迎いたします。
実際の寄付の事例
- 大学・高校の学園祭でレモネードスタンド(小児がん支援のため)を開催し、その売り上げ金ご寄付頂いた事例。
- 当院で治療を受けた患者さんご家族から寄付を頂いた事例
- 高齢のご夫婦から小児がん研究のためにとご寄付頂いた事例
寄付の申し込み先
公立大学法人 福島県立医科大学ホームページ 寄付金の御案内ページへ https://www.fmu.ac.jp/univ/kifukin/ippan_kifu.html
御寄附者に対しては、次のとおり、税制上の優遇措置が講じられています。
法人の方: 全額損金算入(法人税法第37条第3項第2号)
個人の方: 所得控除(2千円を超える部分については、当該所得の40%を限度)の対象(所得税法第78条第2項第2号)
* ご寄付の際には、寄付目的を明確にしておく必要がございますので、事前に小児腫瘍内科医局(TEL024-547-1437, メール ssoffice@fmu.ac.jp)までご相談いただけると幸いに存じます。